「犬を飼い始めたら毎日が楽しくなりそう!」
「毎日お世話もするし散歩もする!」
「だから飼いたい!」
かわいらしい子犬を見ると、誰もがそう思いますよね。
実際私も、愛犬と暮らし始めてよかったと心から思っている一人です。
しかし、犬を飼うためには、我慢しなければならないことも当然あります。
気軽に旅行に行けなくなるのもその一つです。
この記事では、犬を飼うことのメリット・デメリットや、飼う前に知っておきたいことを解説します。
これから犬を飼いたいと考えている方にも参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
犬を飼い始めて本当に良かった|犬を飼う5つのメリット
私は現在、「父:ポメラニアン」「母:マルチーズ」のミックス犬(女の子)と暮らしています。
名前は「まろん」
まろんと一緒に生活するようになると、確かに大変になったところもありますが、よかったなと感じるメリットの方が圧倒的に多いです。
ここでは、私が特に伝えたい5つのメリットを紹介します。
- 家族の会話が増えて家が明るくなる|子供にも好影響
- 家族喧嘩が減る
- 癒し効果がありストレスが減る|オキシトシンホルモンの効果絶大
- 運動不足が解消され近所に知り合いが増える
- 部屋をきれいに保つ習慣がつく
それでは、ご覧ください。
メリット①:家族の会話が増えて家が明るくなる|子供にも好影響
犬と暮らし始めると、とにかく家族の会話が増えて家の中が一気に明るくなります。
愛犬を家に迎えて以降「このおもちゃ大好きだよね」とか「そろそろトリミングお願いしないとね」など、家族の会話が増えていることに気づきました。
友人との時間を優先し始めた思春期を迎える子供たちも、ドッグランや散歩などには一緒に行きたがるので、家族そろっての外出も増えて毎日が楽しいです。
親子でぶつかり合ったときにも、愛犬がそっと子供のところに寄り添う姿を目撃。
イライラのピークに達していた子供が、愛犬には当たることなく抱き寄せて優しくなでる姿をみて、お互いに仲直りしたこともありました。
子供たちも、動物をいたわり大切にする力が育っています。
愛犬を中心にして家族が集いやすくなったことは、一番のメリットです。
メリット②:家族喧嘩が減る
愛犬を迎えてから、家族で喧嘩することが減りました。
家族で言い争いすると、愛犬が間に入ってものすごい剣幕で吠えたてるのです。
時には「あくび」などのカーミングシグナルを起こしたり、食べたフードを吐き戻すなど不安定になることもありました。
犬は非常に仲間意識が強く、空気を読むのが得意な生き物と言われます。
大好きな家族が争う姿を見るのが、とても辛いのです。
「もう喧嘩はやめて!」「みんな仲良くしようよ!」
愛犬がそういう気持ちでいるんだと考えると、自然と喧嘩の回数が減りました。
メリット③:癒し効果がありストレスが減る|オキシトシンホルモンの効果絶大
犬と暮らし始めると、癒しやオキシトシンホルモンの影響でストレスが減ります。
愛犬を抱っこして、ふわふわした毛の上からマッサージしているとき、気持ちが落ち着いて癒されるのは私だけでしょうか。
実は愛犬に癒されると感じているとき、人間の脳からは「オキシトシンホルモン」が分泌されています。
「オキシトシン」とは、セロトニンやドーパミンなどと同じく「幸せホルモン」と呼ばれており、オキシトシンが不足すると体調の悪化を招くと言われており人間の健康に大きく関わる物質です。
オキシトシンホルモンは、愛犬を撫でたりアイコンタクトをとったりするときに、犬と人間の双方に分泌されます。
癒されてストレスも減って、健康にもよいなんて、愛犬には感謝しかありません。
メリット④:運動不足が解消され近所に知り合いが増える
犬にとって散歩は必要不可欠な大切な運動ですが、実は飼い主にとっても、運動不足が解消されて近所に知り合いが増えるメリットがあります。
愛犬を飼い始めると、毎日の散歩が日課になります。
1人で歩くと10分でも長いと感じてしまうのですが、愛犬と一緒に歩くと30分から1時間も苦になりません。
また愛犬と散歩をしていると、これまでに話したことのなかった方から声をかけられるようになります。
犬好きの方や犬を飼っていて散歩している方が声をかけてくださるので、おすすめの「しつけ教室」や「トリミングサロン」などの情報交換ができる仲になりました。
愛犬にとって必須の散歩は、あなた自身にとっても大切な時間になるはずです。
メリット⑤:部屋をきれいに保つ習慣がつく
犬を飼い始めると、自然に部屋をきれいに保つようになります。
犬は好奇心が旺盛なので、とにかくなんでも口に入れて確かめる習性があるため、誤飲につながるものは置かないようにする必要があります。
落ちているものを口に入れないよう、ローテーブルの上ですらきれいに整頓するようになりました。
しかし、犬はソファやテレビ台の下など、普段気にしない場所からもいろいろと拾ってきます。
そのたびに「そんなところにもあったのか」「あそこは大丈夫?」と、家族で話し合いながら掃除をしているので、その結果として部屋がいつも片付いた状態に保たれるのです。
犬を飼うと我慢しなければならないこと|犬を飼う5つのデメリット
多くのメリットがある一方で、犬を飼い始めるとデメリットもあるのが事実です。
ここでは、犬を飼う5つのデメリットを説明します。
- 犬を飼うととにかくお金がかかる
- 毎日散歩に連れて行かないといけない
- とにかく犬中心の生活になる
- 犬が高齢になると介助が必要になる
- 部屋をきれいにしないと物が壊される
順にみていきましょう。
デメリット①:犬を飼うととにかくお金がかかる
犬を飼うには、とにかくお金が必要です。
ペットフードや日用品、トリミング代など、さまざまなことにお金がかかります。
病気をすれば治療費も高額です。
意外と忘れがちですが、犬は暑さ・寒さに弱いので、夏も冬もエアコンはフル稼働する必要があります。
我が家では愛犬に対して、毎月およそ17,000円程度が必要です。
ここに治療費は含まれていません。
デメリット②:毎日散歩に連れて行かないといけない
犬を飼うと、毎日散歩が必須です。
犬にとって散歩は非常に重要で、散歩に行かないと運動不足による肥満だけではなく、ストレスの原因にもなります。
何よりも、犬は飼い主との散歩が一番の楽しみと言えるでしょう。
犬は超小型犬でも、1日30分の散歩を朝・晩の2回行うのが適しているそうです。
これを猛暑日や大雨の日でも毎日続けるのは、大変だと感じる方も多いのではないでしょうか。
デメリット③:とにかく犬中心の生活になる
犬を飼うと、とにかく犬中心の生活になります。
朝起きたら、まずは朝食を与えて水のくみ替えやトイレ掃除をおこないます。
我が家では、愛犬は一階のケージ内で一人で寝ているため、朝は少しコミュニケーションの時間も必要です。
休みの日に家族でショッピングに行く際にも、長時間の留守番はストレスになるからと早めに切り上げて帰宅します。
とにかく、愛犬中心の生活になるものです。
デメリット④:犬が高齢になると介助が必要になる
犬が高齢になると、介助が必要になります。
犬が高齢になると、食事や排せつが自分で行えなくなる可能性があり、その場合には介助が必要です。
また、高齢になると体力や抵抗力が弱くなる理由から、トリミングサロンの施術を断られるケースも増えます。
こうなると、自分で爪切りやトリミング・シャンプーなどを行う必要がでてくると考えましょう。
さらに病院に行くケースも増えるでしょうから、お金も必要です。
デメリット⑤:部屋をきれいにしないと物が壊される
犬を飼い始めると、部屋をきれいにしておかないと、物が壊されます。
特に子犬の時期にあたる生後三カ月から一年、歯の生え変わり時期は、なんでも噛みたがるため注意が必要です。
片づけているつもりでも、犬はどこからか物を見つけては口に咥えてきます。
うちの愛犬は以前、シャープペンシルの替え芯ケースをバキバキにかみ砕いていて驚きました。
壊したものを誤飲したり、電源コードをかじって感電するという事故も少なくはないようですので、部屋は常にきれいに保つ必要があります。
犬を飼う前に確認しておくべき5つのこと
「犬を飼いたい!」とお考えの方は、以下に記載する5つのことを確認しましょう。
- 犬の飼育に必要な費用を確保できるか
- 犬と暮らせる環境にあるか|犬が生活するスペースを確保できるか
- 犬の世話をする時間を確保できるか
- 自分に代わって犬の世話をしてくれる人はいるか
- シニア犬になってからも最後まで世話をする覚悟はあるか
最低でも上記した5つのことを許容できると確信をもってから、犬を迎え入れましょう。
犬の飼育に必要な費用を確保できるか
犬を飼う前に知っておくべきことの1つ目は、犬の飼育に必要な費用を確保できるかです。
先述したように、我が家の愛犬の場合では毎月約17,000円が必要となっています。
予防接種や治療費は別途必要ですが、単純計算では、年間20万円が必要です。
あとは冷暖房費が上乗せされます。
犬種によっても必要な費用は異なると思いますが、経済的に許容できるかどうか、まずは慎重に判断しましょう。
犬と暮らせる環境にあるか|犬が生活するスペースを確保できるか
犬を飼う前に知っておくべきことの2つ目は、犬と暮らせる環境にあるかです。
ペット飼育可のお住まいであることは当然ですが、犬が生活するための十分なスペースを確保できるでしょうか。
犬が落ち着ける場所にケージを設置する必要もありますし、冷暖房設備も必要です。
犬が暮らす環境はとても重要ですので、しっかり確認しましょう。
犬の世話をする時間を確保できるか
犬を飼う前に知っておくべきことの3つ目は、犬の世話をする時間を確保できるかです。
コロナ渦に犬を飼い始めたものの、リモートワークが廃止されるなどの理由から、家にいる時間が減ってしまった方もいるのではないでしょうか。
食事やトイレの掃除、病気になってしまった場合の通院、ブラッシングや歯磨きなど日々のケアを疎かにはできません。
運動量が少ないと言われる超小型犬でも、1日2回、30分程度の散歩が推奨されます。
犬が安心して健康的に暮らすためには、あなたのお世話がかかせません。
自分の娯楽を我慢してでも、犬の世話をする時間が確保できるかを確認してください。
自分に代わって犬の世話をしてくれる人はいるか
犬を飼う前に知っておくべきことの4つ目は、自分に代わって犬の世話をしてくれる人はいるかです。
例えば、出張で数日間家を空けることになった場合、ペットホテルに預けることもできるでしょう。
しかし、病気やケガで長期入院が必要になった場合はどうでしょうか。
1カ月もペットホテルに預けるのは現実的ではありません。
こんなとき、自分の兄弟や両親など、犬の世話をお願いできる身近な人がいない場合には困ります。
少なくとも、家族や兄弟・両親の協力を得られるか、確認しておきましょう。
シニア犬になってからも最後まで世話をする覚悟はあるか
犬を飼う前に知っておくべきことの5つ目は、シニア犬になってからも最後まで世話をする覚悟はあるかです。
シニアになったからといって、必ず介護が必要になるわけではありません。
しかし、シニアになると介護が必要になる可能性が高くなるのは人間と同様です。
今までできていたトイレに失敗するようになったり、昼夜問わずに吠えてしまったり。
寝たきりになれば、極力そばについてお世話する必要があります。
人間と介護と同じで、相当の労力を要するでしょう。
元気なころのように、一緒に出掛けたり遊んだりするのが困難になりますが、それでも最後まで看取れる覚悟を持てるでしょうか。
今一度確認してください。
まとめ
犬との暮らしは、多くのメリットがあります。
家族の会話が増えて家の雰囲気が明るくなり、散歩による運動不足の解消や癒し効果によって健康的な毎日が送れるはずです。
しかし、多くのお金がかかったり、犬中心の生活になってしまうといったデメリットもあります。
今回の記事で紹介したデメリットや飼う前に確認すべきことがすべて許容できる方は、ぜひ犬との生活をご検討ください。
わんちゃんとの幸せに満ちた生活があなたを待っていることでしょう。